コストコの生牡蠣はあたるの?原因と対処法まとめ

シーフード

コストコの生牡蠣の入荷を毎年心待ちにしています
コストコの生牡蠣は1個1個が大粒で、身がぎっしりとした牡蠣が容器いっぱいに詰まっていて、見た目だけでも格別の豪華さです。
クリーミーな濃厚な味わいと、プリプリとした食感がたまりません!

牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれ、その高い栄養価も魅力的です。
そんな生牡蠣も食べ方を間違えると「あたって」しまします。

なぜコストコの生牡蠣に限らず、生牡蠣は時々「あたる」のか? 
「一度あたったものは二度とあたらない」という、この噂は本当なのでしょうか?

生牡蠣を恐れて必要以上に我慢するのはもったいないです!
今回は、生牡蠣にあたる原因や症状についてご紹介します。

また、牡蠣にあたらないないような安全な食べ方も解説しています。
というわけで、コストコの生牡蠣好きな人は、ぜひこの記事を読んでみてください

コストコの生牡蠣に「あたる」と…

生牡蠣に触れると、腹痛や吐き気などの症状が出て、大変な思いをするというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に「あたる」とどうなるのでしょうか?

症状の原因は主に4つあります。
それぞれの原因とその症状、感染の可能性を以下に紹介します。

生牡蠣にあたる原因:ノロウイルス編

ノロウイルスは食中毒の原因となるウイルスで、冬に多く発生します。
実はコストコの生牡蠣に限らず、生牡蠣に「あたる」原因のほとんどは、ノロウイルスによるものなのです。

生牡蠣などの貝類は、ノロウイルスを体内に保有していません。
またノロウイルスは生牡蠣の体内で複製もされません。

では、どうして生牡蠣を食べて「あたる」のでしょうか?
それは、ノロウイルスに感染した人の排泄物に含まれるウイルスが下水処理場で死滅せず
わずかに残ったものが川や海に流れ込み、生牡蠣の中にに蓄積されるからです。

そのため、ノロウイルスに感染した人の排泄物や、その人が触ったものを適切に処理・消毒しないと
ノロウイルスに感染して、いわゆる「生牡蠣にあたる」という状態になってしまう危険性が高くなってしまいます。

コストコの生牡蠣は適切に処理されているでしょうから、そのまま食べても「あたる」事は無いとは思いますが
容器から出した後は、コストコだけでなくどこで購入したかは関係ありませんので、生牡蠣を扱う人は注意をしましょう。

生牡蠣にあたった時の症状:ノロウイルス編

ノロウイルスで生牡蠣にあたった時の症状は、嘔吐、激しい下痢、腹痛などがあります。
場合によっては発熱することもあり、幼児や身体の抵抗力が落ちている人ほど症状が重くなることもあるそうです。

食後どのくらいで症状が出るか:ノロウイルス編

ノロウイルスが原因で生牡蠣にあたった場合、食後どのくらいで症状が出るのでしょうか?
だいたい、食後1〜2日で症状が出るそうです。
ノロウイルスは、体内に入ると少量でも増殖する感染力の強いウイルスで
生牡蠣に限らず共同生活をしている家庭や学校、施設などでも感染することが多いようです。

生牡蠣に最もあたりやすい時期:ノロウイルス編

ノロウイルスが原因で生牡蠣に最もあたりやすい時期は、1月から2月にかけてピークを迎えます。
この時期は生牡蠣が旬で、多くの人がウイルスに感染します。

生牡蠣にあたる原因:腸炎ビブリオ編

腸炎ビブリオ菌は、感染性胃腸炎の原因菌の一つです。
水温が上昇する夏場に感染者が増えるが、冬場も十分な感染例があるようです。

腸炎ビブリオの主な感染源は、魚介類や寿司を食べる際の二次汚染や、調理器具やまな板などによるものです。
特に生の魚介類を調理する際には、調理器具の消毒を徹底することが重要です。

生牡蠣にあたった時の症状:腸炎ビブリオ編

腸炎ビブリオ感染症の症状には、耐え難い腹痛と下痢が含まれます。血便が出ることもあるそうです…
下痢は1日に数回から数十回起こり、嘔吐、吐き気、発熱を引き起こします。

食後どのくらいで症状が出るか:腸炎ビブリオ編

腸炎ビブリオが原因で生牡蠣にあたった場合、食後どのくらいで症状が出るのでしょうか?
症状は食後約12時間、早ければ食後2〜3時間で現れます。

しかし、過去には心電図の異常や低血圧が原因で高齢者が死亡するケースもありました。
ですから、症状が治まっても甘く見ず、医療機関を受診してください。

生牡蠣に最もあたりやすい時期:腸炎ビブリオ編

特に海水温が上昇する夏場は影響を受けやすいです。
5月から6月にかけて発生するが、7月から9月がピークとなるようです。
しかし、冬場でも生もの調理して、菌が十分に処理されない場合は、稀に「あたる」こともあるようなので気付けましょう。

生牡蠣にあたる原因:貝類中毒編

貝類中毒の原因は貝毒によるものです。
生牡蠣が毒のあるプランクトンを食べたときに、体内に毒素が蓄積されるものです。

生牡蠣そのものが毒素を出すわけではありません、生牡蠣に蓄積された毒素を食べて「あたる」のです。

生牡蠣にあたった時の症状:貝類中毒編

麻痺型と下痢型の2種類に大別されます。
麻痺性貝毒は、顔、唇、手足の四肢のしびれ、めまい、頭痛などの症状を引き起こし
下痢性貝類中毒は、吐き気、下痢、嘔吐を引き起こします。

食後どのくらいで症状が出るか:貝類中毒編

貝類中毒が原因で生牡蠣にあたった場合、麻痺性貝毒では、摂取後30分程度で唇などのしびれが起こります。
重症の場合は全身が動かなくなり、最悪の場合、12時間以内に呼吸困難が起こることもあります。
下痢を伴う貝類中毒では、摂取後30分~4時間以内に下痢などの症状が出ますが、3日程度で回復する事は多いようです。

生牡蠣に最もあたりやすい時期:貝類中毒編

最も多いのは、有毒なプランクトンが出現する4月から5月にかけてです。
この間、腸炎ビブリオと同様に海水温が上昇する傾向があるからだそうです。

生牡蠣にあたる原因:アレルギー編

生牡蠣にあたった時にアレルギー症状が出るのは、生牡蠣に対するアレルギーが原因です。
これは、生牡蠣そのものだけでなく、オイスターソースなど牡蠣を使った食品にも当てはまります。

生牡蠣にあたった時の症状:アレルギー編

生牡蠣アレルギーは、腹痛、下痢、蕁麻疹、体への発疹が特徴です。
アレルギーが重症化すると、アナフィラキシーショックが起こり、意識不明など生命に関わる症状が出ることがあります。
生牡蠣を食べて体調が悪くなった場合は、早めに病院へ行くことをおすすめします。

食後どのくらいで症状が出るか:アレルギー編

アレルギーで生牡蠣にあたった時の他の症状との違いは、症状の出方が早いことです。
ノロウイルスや腸炎ビブリオの潜伏期間が1日程度であるのに対し、生牡蠣アレルギーは摂取後1〜2時間で発現します。

生牡蠣に最もあたりやすい時期:アレルギー編

生牡蠣アレルギーは食物アレルギーのため、特定の時期に発症するよりも、生牡蠣アレルギー症状のある人が食べたときに発症しやすいと言われています。
心配な方は、病院でアレルギー検査を受けて、生牡蠣のアレルギーがあるかどうか調べてもらうとよいでしょう。

コストコの生牡蠣にあたる可能性は?

コストコの生牡蠣にあたる可能性はどれくらいあるのでしょうか
ノロウイルスの場合、2019年の患者数の約2.6%が魚介類が原因となっています。

ただし、ノロウイルスの繁殖が盛んな冬場や、食中毒の原因となる毒素を持つプランクトンが増える夏場に
生牡蠣を食べると、あたりやすいという事が言えるのではないでしょうか。

コストコの生牡蠣であたったという口コミは見たことがありませんし
もしあたったとしても、それはコストコが原因の可能性は低いと思います。

生牡蠣にあたった場合はどうすればいい?

ノロウイルスや腸炎ビブリオの治療は対症療法が基本で、毒素が体外に排出されるまでは症状が続きます。
場合によっては、嘔吐や下痢などの症状が現れ、脱水症状を引き起こすこともあるようです。

腹痛や吐き気が少し治まったら、水分をたくさん摂るようにしましょう。
発熱など症状が重い場合は、病院に行って点滴を受けることがとても大事になります。

生牡蠣はあたりやすのか?

生牡蠣は火が通っていない分、加熱した牡蠣よりも、あたりやすいと言えます。
これまで説明してきた通り、牡蠣はウイルス感染によって中毒を起こす可能性が高いです。

そのため、特に体力が低下している時などは、牡蠣だけでなく、生ものなどは全般的に控えた方がいいと思います。
コストコの生牡蠣は元気な時に美味しく頂きましょう!

同じ地域で獲れた牡蠣はあたりやすのか?

同じ場所で同じ毒物やウイルスに感染している牡蠣が捕れた場合、体内に有毒なプランクトンを摂取することがあるため、あたりやすいと言えます。

しかし、牡蠣の養殖が行われている海域では、定期的に貝毒の検査が行われており、一定以上の毒素が検出された場合は、生産者に出荷停止が義務付けられているのです。
検出された毒素の数が規定値を超えた場合、生産者は出荷を停止するなどの調整を行う必要があります。

もちろん、コストコの生牡蠣を生産している地域でそのような事があったとしても、倉庫に並ぶ前に排除されるはずですから
そういった意味では安心して購入する事が出来ますね。

コストコの生牡蠣にあたらないようにするには?

コストコに限らず、さまざまな要因で生牡蠣にあたってしまうケースも見受けられますが
やはり生牡蠣は美味しいので、旬の時期に食べたいですよね。
では、どのような点に気を付けて生牡蠣を食べればいいのか下記にまとめてみました。

その牡蠣、生食用生牡蠣?それとも加熱用生牡蠣?

コストコで生牡蠣を購入する際、生食用か加熱用かの表示を見ると思います。
一見すると、生牡蠣の方が新鮮なのではと思われるかもしれません。

でも意外な事に、そういう事ではないようです。
では、何の違いかといいますと、それは牡蠣が育った海域による違いなのです。
定期的な水質検査で腸炎ビブリオなどの細菌数の基準を満たした水域が、生かきの消費地として指定されています。

このような海域で獲れる牡蠣は、食中毒の心配が少なく、生食に適しているとされています。
一方、加熱用の生牡蠣は、この指定水域以外で漁獲されるため、加熱用となるのです。

したがって、生食用と同程度の鮮度であっても、加熱用の生牡蠣を生で食べてはいけないのです。

食べる前に生牡蠣を加熱しましょう!

生牡蠣にウイルスが含まれていると思われる場合、食品の中心部を85~90℃で1分30秒以上加熱すると、ウイルスの感染を防ぐことができます。
なので、生牡蠣を食べる前に加熱をするようにすれば、ウイルスに感染する可能性はぐっと低くなります。

手洗いの徹底!

前述した通り、コストコの倉庫に並ぶ前に生牡蠣がウイルスに感染している可能性は低いです。
なので、もし「あたる」としてもそれは、購入後の可能性が高いです。

あたらない為の原則として、コストコで購入後に生牡蠣を扱う時は、こまめな手洗いが大切です。
手指に付着したウイルスに感染する可能性もあるので、衛生管理は重要です。

生牡蠣以外の食材を調理するときも、まな板や包丁を別々にしたり
生牡蠣を調理するための調理器具も、洗った後に熱湯をかけるなどして消毒することができます。

生牡蠣はさまざまな原因にさらされますが、適切な調理と除菌をしていれば、そこまで怖がらなくても大丈夫だと思います。
必要以上に心配せずにコストコおいしい牡蠣を楽しんでくださいね。